文化・映画– category –
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非凡なドキュメンタリーから見えるこの社会の不気味な凡庸――『私のはなし 部落のはなし』 萩原弘子
©『私のはなし 部落のはなし』製作委員会 本作を、惹句にあるとおり「いまだかつてないドキュメンタリー映画」にしているのは、「はなし」で構成した点である。タイトル... -
映画「私のはなし 部落のはなし」 言葉を聴かせ、内面の対話に導く 園崎明夫
©『私のはなし 部落のはなし』製作委員会 観客を「スクリーンの内側」へ 「部落問題」についての「新しい思考のかたち」を示した画期的なドキュメンタリー映画だと、ま... -
映画「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」 囚われの姫を救う老レズビアンの英雄譚 映画ヒョウロクダマ(ライター)
静と動の対比、揺らめく視線のドラマ 「ふたつの部屋 ふたりの暮らし」はタイトル通り、さまざままな相対するシンボルが出てくる映画です。最初の幻想的なシーンでは黒... -
映画「教育と愛国」 学校に迫る「政治ホラー」 園崎明夫
点を線に、線を面に これまでニュース番組等で、すでに接したことはあって気に掛かりながらも、そのままやり過ごしていたテレビの断片的な情報、いわば「点」を、特定の... -
映画「ぼけますからよろしくお願いします ~おかえりお母さん~」 映画ヒョウロクダマ(ライター)
お父さんは100歳ヒーロー お父さんがいいなあ。しっかりと積み重ねるものを重ねつくして、実にいい具合に仕上がったご老体です。耳はやや遠いらしいが頭がクリアであら... -
映画「ムクウェゲ 女性にとって世界最悪の場所で闘う医師 」 映画ヒョウロクダマ(ライター)/ 園崎明夫
映画ヒョウロクダマ(ライター) レアメタルの恩恵で鑑賞するという倒錯 コンゴで採掘されたレアメタルのひと欠片にアフリカの古代神が宿っており、その神が先進国で使... -
映画「ベルファスト」 園崎明夫
「ベルファスト」 もし誰かに「映画の魅力って、何なんでしょう?」と訊かれたら、 「この映画見てください!」と即答したい、そういう映画だと思います。 素晴らしいで... -
「ベルファスト」60年代のポップアイコンたちがスクリーンを横切っていく 映画ヒョーロクダマ(ライター)
裏の安田の兄ちゃんにべッタンかすめとられてべそをかいてたおれの隣で鼻くそをほじっていたのはケネス・ブラナー、あんただな。おれとおない年だろう。 極東の島国の工... -
「金の糸」ひとつ屋根の下で展開する国家・民族の確執 映画ヒョーロクダマ(ライター)
私の父は今年93になるが元気です。頭もかなりはっきりしていて70年以上前の大阪大空襲のことを話します。父は協和造船で働いていてB29に焼夷弾攻撃を受けました。前を走... -
デザキ監督を一人にするなーー映画『主戦場』東京地裁判決を受けて 越智あい(元KAWASAKIしんゆり映画祭スタッフ)
2022年1月27日午後1時半。東京地裁712号法廷では、2019年公開の映画『主戦場』の判決が言い渡された。私はこの日上京し傍聴。裁判長の判決の主文言い渡しを聞いた。 こ...