文化・映画– category –
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映画「教育と愛国」 学校に迫る「政治ホラー」 園崎明夫
点を線に、線を面に これまでニュース番組等で、すでに接したことはあって気に掛かりながらも、そのままやり過ごしていたテレビの断片的な情報、いわば「点」を、特定の... -
映画「ぼけますからよろしくお願いします ~おかえりお母さん~」 映画ヒョウロクダマ(ライター)
お父さんは100歳ヒーロー お父さんがいいなあ。しっかりと積み重ねるものを重ねつくして、実にいい具合に仕上がったご老体です。耳はやや遠いらしいが頭がクリアであら... -
映画「ムクウェゲ 女性にとって世界最悪の場所で闘う医師 」 映画ヒョウロクダマ(ライター)/ 園崎明夫
映画ヒョウロクダマ(ライター) レアメタルの恩恵で鑑賞するという倒錯 コンゴで採掘されたレアメタルのひと欠片にアフリカの古代神が宿っており、その神が先進国で使... -
映画「ベルファスト」 園崎明夫
「ベルファスト」 もし誰かに「映画の魅力って、何なんでしょう?」と訊かれたら、 「この映画見てください!」と即答したい、そういう映画だと思います。 素晴らしいで... -
「ベルファスト」60年代のポップアイコンたちがスクリーンを横切っていく 映画ヒョーロクダマ(ライター)
裏の安田の兄ちゃんにべッタンかすめとられてべそをかいてたおれの隣で鼻くそをほじっていたのはケネス・ブラナー、あんただな。おれとおない年だろう。 極東の島国の工... -
「金の糸」ひとつ屋根の下で展開する国家・民族の確執 映画ヒョーロクダマ(ライター)
私の父は今年93になるが元気です。頭もかなりはっきりしていて70年以上前の大阪大空襲のことを話します。父は協和造船で働いていてB29に焼夷弾攻撃を受けました。前を走... -
デザキ監督を一人にするなーー映画『主戦場』東京地裁判決を受けて 越智あい(元KAWASAKIしんゆり映画祭スタッフ)
2022年1月27日午後1時半。東京地裁712号法廷では、2019年公開の映画『主戦場』の判決が言い渡された。私はこの日上京し傍聴。裁判長の判決の主文言い渡しを聞いた。 こ... -
銃声、女性兵士の呼吸、ヘルメットが鳴る音――境界で聴くノクターン 『国境の夜想曲』 萩原弘子
borderの意味や現実を見せる 画期的な作品だ。そのせいもあって、わかりにくい作品でもある。しかし目を凝らすと見える映像、耳を澄ますと聞こえる音があり、それがジャ... -
映画「北風アウトサイダー」を観て 水野阿修羅(釜ヶ崎在住)/映画ヒョーロクダマ(ライター)
水野阿修羅(釜ヶ崎在住) 「北風アウトサイダー」はわたしにとってあらためて在日コリアンとの関係を問う。 わたしは在日コリアンが好きだ。感情を隠さず、ハッキリとも... -
「ミラクルシティコザ」明暗混沌、老いにも可能性開く 映画ヒョーロクダマ(ライター)
「お前はネガチブなやっちゃのう。三上寛とかばっかり聞いとるからやで。これ聞かんかい」といって友人の小山君が貸してくれた紫のLPレコード。それを返す時、私は小山...